目次

Ⅰ.放電加工とは

「Ⅱ.加工条件の考え方」へ

「Ⅲ.電極の設計方法」へ

1.放電加工って何?

放電加工は、火花で金属を彫る加工法です。

ビルの建設現場などで鉄骨を溶接する火花をよく見かけませんか?あるいはコンセントを差し込むときに火花がでることがよくあります。このように空気中で火花がでるとその部分は高温に溶かされます。大きな火花では大きく溶け込み、小さな火花は小さく溶け込みます。
 

このような火花を金属に対して液体の中で発生させるとどうなるでしょうか?火花を発生させると発生部分の金属は溶けます。 そして火花を止めると、溶けた部分は液体中で急激に冷やされ激しく飛散します。残った部分は穴のように窪み、月のクレータのようになります。
 

放電加工はこのような現象を利用した加工法です。 火花を断続的に飛ばし、金属の溶解・冷却・飛散を繰り返すことにより、金属を彫る加工法です。

放電加工のしくみ

画像をクリックすると放電加工のイメージアニメーションがご覧になれます。

加工面

放電による加工面 100倍
(加工面は無数の微細なクレータで形成される。)