目次

Ⅱ.加工条件の考え方

「Ⅰ.放電加工とは」へ

「Ⅲ.電極の設計方法」へ

3.加工条件の作成方法

放電加工機の加工条件は、加工する目的に応じて作成します。
「底付き加工」、「抜き加工」、「荒加工」、「仕上げ加工」などの加工する内容により、適正な加工条件は異なります。

1)「底付き加工」に適した加工条件

「底付き加工」においては、少ない本数の電極で形状を加工するため、“電極消耗率“の少ない加工条件が求められます。
“ピーク電流値”を低くするとともに、“τon (タウ オン)“を長くします。

 

底付加工の場合

2)「抜き加工」に適した加工条件

「抜き加工」においては、“電極消耗率”は重要ではなく“加工速度”を重視した加工条件が求められます。
“τon (タウ オン)“を短くするとともに、“ピーク電流値”を高くします。

抜き加工の場合

3)「荒加工」に適した加工条件

「荒加工」においては、“加工表面あらさ”よりも “加工速度”を重視した加工条件が求められます。
“τon (タウ オン)“を長くするとともに、“ピーク電流値”を高くします。

荒加工の場合

4)「仕上げ加工」に適した加工条件

「仕上げ加工」においては、“加工速度”よりもを“加工表面あらさ”重視した加工条件が求められます。
“τon (タウ オン)“を短くするとともに、“ピーク電流値”を低くします。

仕上げ加工の場合