目次

Ⅱ.加工条件の考え方

「Ⅰ.放電加工とは」へ

「Ⅲ.電極の設計方法」へ

1.加工条件とは

放電加工は火花を発生させて加工します。火花の電圧・電流・持続時間などにより加工される状況が変化します。このような火花の要素は“加工条件”と呼ばれています。“加工条件”を変えることにより、加工が進行する速度やクレータの大きさなどが変化します。

 

<主な加工条件の要素>

τon (タウ オン)
“パルス幅”とも呼ばれています。火花の持続時間を意味します。
μSec(マイクロセカンド:1/百万秒)の単位で表し、0~1000μSec程度の範囲で設定されます。
τoff (タウ オフ)
“休止時間”とも呼ばれます。放電加工では火花を断続的に発生させますが、各火花の発生直後の休止している時間を意味します。
0~1000μSec程度の範囲で設定されます。
無負荷電圧
電極と工作物の間に印加する電圧を意味します。
V(ボルト)の単位で表し、50~300V程度の範囲で設定されます。
ピーク電流値
火花の電流値を意味します。
A(アンペア)の単位で表し、0~500A程度の範囲で設定されます。

加工条件